ポンコツ2号のムラゴンブログ

読書ログや日々思うことをつらつらと

健康であるべきだ。長生きするべきだ。成功するべきだ。美しくあるべきだ。若々しくあるべきだ。それは本当だろうか?

世の中は多様性などを言いながら、「〇〇であるべきだ」を押し付けあう。健康であるべきだ。長生きするべきだ。成功するべきだ。美しくあるべきだ。若々しくあるべきだ。などなど。


これらは、結局多様性を認めていない。「あるべき」ではなく、すでに「ある」を見ようとしない。


世には『べき論』が氾濫する。だが、それらは人間の現実から目を背けて祈りを捧げているだけだ。集団現象を始動させる真の原因は、それを生む人間自身に隠蔽され、代わりに虚構が捏造される。『べき論』は、雨乞いの踊りに過ぎない。しかし、それでも我々は『べき論』を語り続ける。それは愚痴を垂れてストレスを発散するのと変わらない。


 「社会を少しでも良くしたいから、人々の幸せに貢献したいから哲学を学ぶ、社会学を学ぶ」


この素朴な善意の背景には無知や傲慢あるいは偽善が隠れている。それを自覚しなければ、何も始まらない。


スポンサードリンク
小坂井敏晶(著) 答えのない世界を生きる
https://amzn.to/465u5UT



すでにある、今ある以外を求めることから、苦が生まれる。


今の自分を受け入れることがない、そりゃ、苦しいでしょうよ。


今ここにいる自分が素晴らしいと思えないんだったら。


#小坂井敏晶 #答えのない世界を生きる #哲学 #社会心理学 #苦